
がん対策基本法が平成18年6月23日に公布され、日本全国どの地域にいても一定の専門的医療が受けられるよう、各県で拠点病院の指定などの取り組みが始まりました。
日本人の三大死因の一つであるガンは、脳卒中などの脳血管疾患や心疾患とは異なる対策が求められます。発病してから3時間以内に対処しなければならない脳卒中に比べ、ガンは初期治療から末期患者への対策など長い時間を要するため計画的な取り組みができます。
一般的に検査体制を強化して必ず検診をうけるとすれば、8割近くの人が助かるといわれています。治療法も一般的な外科的療法、抗がん剤の副作用の低下が進んでる化学療法、重粒子線や陽子線などの放射線療法があります。近年、初期治療や患者の体の負担が少ない放射線療法などが注目されてますが、一般に300万円くらいかかるなど保険適用外の治療法であることから、可能な技術があっても誰でも受けられるものとはなっていない問題点があります。
医師不足や医療の専門性の高まり、医療裁判が増えること等により、民間病院では患者拒否をするケースがででくることが指摘されています。“医療も命も金次第”といわれる時代は目前に迫ってるのかもしれません。
訪問した静岡県立がんセンターは、陽子線の治療方法をもつ全国六番目のガンセンターです。充実した医師体制やホスピス・相談学習体制など、先進的に取り組んでいました。
ただ、病院運営に毎年60億円の繰り入れをしているそうで、経営も大変とのこと。それでも日本の最先端のガンセンターとしての活動や、周囲に張り付いている研究機関や関連会社など、病院での症例が増えることにより、新たなビジネス展開も期待され雇用もでてきます。
医学の一大クラスターを目指す取り組みも加速して、大きな可能性をもつことが期待されています。